先日、長く通ってくださっているリピーターのお客様が、またご来店くださいました。
お話の途中、こんなふうにおっしゃってくださったのです。
「ここに来させてもらうと安心してお話しできて、ああ、私はこんなことを思っていたんだなって、改めて気づくことができるんです。」
この言葉を聞いた瞬間、とても嬉しい気持ちになりました。
なぜならそれは、私が日々大切にしている想い、そのままだったからです。
占いという仕事は、単に未来を予測するものではありません。
お客様の心の奥にある「言葉にならない想い」や「気づいていなかった本音」にそっと光を当てる、そんな役割も担っているのだと感じています。
お話を伺っていると、時には私の知らない世界のお話をたくさん聞かせていただくこともあります。
さまざまなお仕事のご苦労、家庭のこと、人間関係の悩み——。
それぞれにドラマがあり、重みがあります。
辛くて悲しくて涙を流しながらお話しくださる方もいらっしゃいます。
でも、不思議なもので、カードリーディングをしているうちに、いつの間にか笑顔でお話して下さるようになったりします。
そんな瞬間に立ち会うたび、「タロットの世界って本当にすごいなぁ」と、改めて感動します。
占い師としての喜びは、こうした日々の中にあります。
そして何よりも、お客様が「自分の気持ちに気づけた」と感じてくださることが、私にとっての何よりの喜びなのです。
これからも、お客様が安心して本音を話せる場所でありたいと思っています。