先日、あるお客様が辛い恋愛についてのご相談にいらっしゃいました。
お話を伺う中で、その方の心の奥にある“寂しさ”のようなものを感じました。
タロットカードを引くと、「女帝」のカードが出ました。
女帝のカードは、愛情・包容力・豊かさを象徴する、とても女性的であたたかなカードです。
そして、ルノルマンカードでは「ユリ」のカードが出ました。
ユリは“無償の愛”や“家族の絆”を示すこともあります。
その瞬間、私の頭に「お母さん…?」という言葉が浮かびました。
思い切ってお客様にお母様のことをお尋ねすると、数年前に母を亡くされたことを教えていただきました。
リーディングを進めようとしたとき、ユリのカードから
「娘をお願いします」
という、やさしい声が聞こえたように感じました。
その後、未来の位置には「新しい出会い」を示すカードが出ました。
そのことをお伝えすると、お客様は目に涙を浮かべながら、
「やっぱりお母さんが見守ってくれている気がしていました。なんだかすっきりしました」
と、笑顔を見せてくださいました。
カードを通して、お母様の愛が娘さんへと届いた瞬間。
目には見えなくても、消えることのない“母の愛の深さを、改めて感じさせていただきました。
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